ロープアクセスとは?──高所・難所インフラ点検の革新技術【SORAT】

ロープアクセスとは?──高所・難所インフラ点検の革新技術【SORAT】

私たちが提供する「ロープアクセス技術」は、橋梁やのり面、トンネル、ダムなどの高所や狭所でのインフラ点検を、より安全かつ効率的に行うために開発された極めて専門性の高い技術です。

起源は“現場の課題”から生まれた技術革新

この技術は、1990年代後半に起きた豊浜トンネル崩落事故第二白糸トンネル崩落事故(北海道)、2012年に起きた笹子トンネル事故(山梨県)など、深刻な事故をきっかけに、従来の足場や高所作業車ではアクセスが困難な場所での点検・保守が重要視され、「ロープによる近接目視・直接接触の点検」が必要とされました。

こうした現場の切実なニーズから生まれたのが、ロープアクセスによる高所点検技術です。

世界最先端の【SORAT】技術

当社が採用する「SORAT(ソラット)技術」は、従来のロープアクセスとは一線を画す、三次元移動が可能な日本発の独自技術です。

「三次元」というと少し難解な印象を持つかもしれませんが、その違いは明確です。他のロープアクセス技術が「上下」移動しかできないのに対し、SORATは「上下」に加え、「左右」と「前後」にも移動が可能です。高所において稼働範囲が自由であることが、点検・調査の作業効率、所要時間がいかに高いかお分かりいただけると思います。

このSORATは、それだけではありません。

2点確保」という画期的なアプローチにより、「移動」と「安全確保」を同時に実現。

点検対象に近接して正確かつ丁寧な作業を可能にし、目視・打音・触診といった繊細な作業も高精度でこなします。

よく「空を飛ぶように移動する姿が、まるで忍者やスパイダーマンのようだ」と言われることがありますが、それもそのはず。

機動力と安全性を両立した唯一無二の技術こそが、SORATです。

 

アクセス不可能だった場所にも“点検の手”を

従来の点検方法では手が届かなかった「INACCESSIBLE(到達困難)」な場所でも、SORATによって安全かつ的確な点検が可能に。

これは、作業員向けの単なる高所作業技術ではなく、インフラ点検のために体系化された日本発、唯一無二の専門技術です。

SORATは現在、橋梁、のり面、鉄塔、トンネル、構造物内部空間など、さまざまな点検現場で導入が進んでいます。

働き方も革新的──点検技術者が“誇り”を持てる職場環境へ

私たちは技術だけでなく、従業員の働き方も大切にしています。

完全自由勤務制度(JYO)

“従業員ファースト”の運用

社内の上下関係や形式主義を排した現場主義

これらは、従来の「サラリーマン型」の働き方とは一線を画すもので、技術者一人ひとりが能力を発揮できる環境をつくるための取り組みです。

経験のない方でも、情熱と意志があればしっかりと技術を身につけ、社会に貢献する“技術者”として活躍できます。

(※ただし、完全な自由と自律が求められるため、公務員気質や従来型のロープ作業経験者には難しいとされる面もあります)


まとめ:ロープアクセスは、点検の未来を変える。

インフラの老朽化が進む中、点検の重要性は日々高まっています。

その中で、私たちは「ロープアクセス技術の可能性」を追求し続けています。

これまで不可能だった場所にも目が届き、手が届く。

それを可能にするのが、世界最先端の三次元ロープアクセス【SORAT】です。

高所点検・難所での調査をお考えの際は、ぜひ一度ご相談ください。