近接目視を手抜きしないのは、きぃすとんだけ

先日、驚くような「苦情」を受けました。

内容は、「インフラ点検において、近接目視を手抜きしないのは、きぃすとんさんだけだ」というもの。

苦情の主は発注者ではなく、なんと同業者──ロープアクセス技術を標榜する業者でした。

きぃすとんが毎回、常に仕様通り・マニュアル通りにきちんと点検しているので、次回の点検時に自分たちがやりにくくて困る、とのこと。

彼らのロープ技術では、そこまで丹念に近接目視できないのだそうです。

ロープ技術以前に、点検技術や点検モラルが劣っていることの方が本質的な問題だと思います。

異業種からの参入組が多いため、仕方ない面もあるのですが……。

手抜きする業者としない業者を見分けるのは厄介です。

見積もり比較でも、単価・人工数・日数に違いが出ないことが多いからです。

Q&A

Q:どうして人工数や日数に違いがないのでしょうか?

A:手抜きをするからです。
ロープ技術が劣っていて近接目視ができなかったり、時間がかかり過ぎるため、結局手抜きをするのです。

Q:手抜きしてバレたらどうするのですか?

A:不思議とバレないようです。
損傷を見落としたり、位置が間違っていたり、ひどい場合は全くデタラメな記録でも、元請け様がカバーしてしまうようです。

Q:異業種参入組が多いのですか?

A:はい。
点検モラルに欠けている原因は、そこにあると感じています。

Q:ロープアクセス技術的にはどうなのでしょうか? 近接目視は大前提ですよね。

A:その通りです。
インフラ点検における近接目視には、3次元ロープアクセス技術が有効です。
しかし多くの業者は、旧来の上下移動主体の技術レベルであったり、見よう見まねの3次元移動でしのいでいるのが実情です。

Q:やはり、正しい3次元ロープアクセス技術の普及が必要ですね。

A:確かに。
技術の基本はシンプルで、基本を修得し、一定以上の実戦経験を積めば、一人前のPROとして活躍できます。
きぃすとん/SORATでは、そのための教育・技術普及を全力で応援しています。