ロープアクセス技術の達人、空人(そらっと)

THE INACCESSIBLE 空人(そらっと)って?

空人とは、ロープアクセス技術の達人のことです。腕利きのロープユーザーです。

ロープユーザーとは、ロープアクセス技術の使い手のことです。腕前はいろいろです。

ロープアクセス技術とは、高所・難所にアクセスするためのロープ技術の総称です。

高所・難所とは、高い位置にあったり、たどり着きにくかったりする場所。脚立やはしご、仮設足場や高所作業車などの手段でもアクセスできない場合が、ロープアクセスの出番です。

ロープアクセス技術にも各種あり、ビルクリーニング、エアコン等の設置、特殊伐採、のり面工事など、多岐にわたります。

インフラ点検でのロープアクセス技術が、今、注目されています。インフラの老朽化が進んでいます。適切に点検・修理する必要があります。

そのインフラ点検において厄介なのが、高所・難所問題です。この問題をあっさり解決するのが、ロープアクセス技術です。


3次元ロープアクセス技術【SORAT】

インフラ点検用に開発されたロープアクセス技術があります。正式名称が『3次元ロープアクセス技術【SORAT】』で、略称が『【SORAT】技術』(読み:そらっとぎじゅつ)です。

開発者は(株)きぃすとんで、90年代後半に確立し、技術は現在も発展中です。技術の管理・普及は、(一社)ロープアクセス技術協会(Society Of Rope Access Techniques、略称SORAT)が担当しています。

技術の最大の強みは、インフラ点検に好適である点で、上下左右前後へと、全方向に3次元的に自由自在に移動できることです。

いわば、3次元ロープアクセス技術です。【SORAT】技術は、3次元ロープアクセス技術のひとつです。

【SORAT】技術は、体系的に確立された3次元ロープアクセス技術としては、知りうる限り、たぶん間違いなく、世界最新・最先端・オンリーワンです。


1次元ロープアクセス技術との違い

世界中で普及しているロープアクセス技術は、上下移動を主体とするもので、いうならば1次元(もしくは1.5次元)ロープアクセス技術です。

1次元ロープアクセス技術の代表例としては、【IRATA】技術、【親綱・ロリップ】技術、【DdRT】技術などで、建設現場等で作業員が施工作業を進めるための移動や安全確保に活用されています。

一方、3次元ロープアクセス技術【SORAT】(略称:【SORAT】技術)は、インフラの点検技術者自身がロープを操って、高所・難所にアクセスするための移動や安全確保に活用されています。


『2点確保の大原則』

【SORAT】技術の根幹は、『2点確保の大原則』です。

常に2点で確保する。支点の設置、移動、および安全確保において、これを徹底するのが【SORAT】技術です。

ロープユーザーの体を常に2点で確保する。万が一、うち1点での確保が失われても、もう1点が残るので墜落しない――との大原則です。

おかげさまで、【SORAT】技術は発案以来、30年以上にわたり無事故です。何よりの安全の証明です。